西野達さんとの「ボートトーク」を大井競馬場前の運河で

来週、2月26日(月)の1900時から、大井競馬場前の運河に浮かべた「Floating Emergency Platform」(BPA所有の艀13号)の上で、美術家・西野達さんとのトークを行います。

ケルン在住の西野さんですが、2005年の横トリやメゾンエルメスなど、最近では国内での活動も盛ん。今年は、森美術館や広島市現代美術館での展覧会も予定している、気鋭の作家です。
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西野達郎、”Engel”、2002、バーゼル

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西野達さん(photo by 金山直子)

トーク会場となる「Floating Emergency Platform」は、実験的な災害支援システムとしてデザインされた船で、2月23日から3月2日まで、BPAメンバーが船内で水上生活中。
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L.O.B.-Floating Emergency Platform with Pol Malo

LOB-Floating Emergency Platform

LOB-Floating Emergency Platform」とは、BPAが提案・実践するバージ船のリユース・プロジェクトの一環で、東京湾内に多数残るバージ船を、新しい形の「防災船」へ転用する構想です。この船は、水上に浮かぶ小規模自律分散型エネルギーシステムであり、陸上の巨大なライフラインと交通システムが一時的な機能停止に陥った際、短期的に電力や食料などのファーストエイドを行うとともに、帰宅困難者の水上輸送や情報拠点となる、水辺のエマージェンシー・プラットフォームです。2007.02.23 – 03.21、品川区大井でコンセプトモデルの一般公開を行います。 (more »)

オープニングパーティ

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2月23日 オープニングパーティに来てくださった皆様ありがとうございます。

こんなにいろいろな人が集まる会合が他にあるのかというくらい、多彩な分野の方々に集まっていただきました。行政マン、アーティスト、地元の商店街の人、研究者、サラリーマン、TV局、政治家、ヤクザの親分と、最後はうそですが、このプロジェクトの幅広さを象徴するようなパーティーでした。陸上であれば、単なる脈略のない、ごった返したパーティーになったのかもしれないのですが、それが「船」の魅力。なんとなく呉越同舟的気分に浸ったのか、大変ににぎやかな会になり、なんだかいままでの苦労が吹き飛ぶような、そんなひとときでした。
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ハンモック

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FloatingEmergencyPlatformとして何を用意すべきか?
非常時ということを想定した時に、ライフラインのような物理的なサポートだけでは不十分だという議論をしてきました。限られたモノを用意するのであれば、モノとしてのポテンシャルは重要です。

例えば単に寝具を備えるのではなく、「心の余裕」を与えてくれるモノが必要でした。そこで、古くから船上の寝具として使われてきたハンモック。今回、こだわりのある専門店のhammock2000さんの協力を得て、船内、船上にハンモックが揺らぎます。
ハンモックに揺られながら、ハンモックの意外な使い方なんてイメージしてみるのもいいかもしれません。

ハンモック展示・試乗期間:2/24(土)〜3/1(木)

≪hammock2000≫
http://www.hammock2000.com/

『東京新聞』2007年2月20日発行

「TOKYO発」特集
見出し【東京湾“方舟”構想 バージ船で災害時に避難、輸送】
ボートピープルアソシエイションが取り上げられました

これまで考え ここ から実践すること

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東京湾に数百余る1960年代に活躍した産業用バージ船、これを再活用することをこの一年間メンバーで考えてきた。アムステルダムのように豪華なリビングルームにしてお金持ちの別荘のようにするのはどうも東京では似合わない。日本の都市では古くから銭湯や長屋や屋台など公共のサロンのような場所が必ず存在していた。家もヨーロッパのように城壁のように塀で囲って中庭があるのではなく、中と外が緩やかな縁側のようなものが日本の家屋にはありそこがコミュニケーションの場でもあった。

バージ船の再活用として、「日常時」にはカフェやサロンとして、水辺に係留しだれでも用もなく訪れる場を提供する。そのものが船という箱であるバージ船はそれだけで独立している。さらに太陽光の発電装置や、てんぷら油の発電装置を備え飲料水を蓄えサスティナブルな防災ユニットとしての機能もこっそりとそなえることで、「災害時」に大いに役に立つサバイバルプラットフォームになるのではないか。

そんなイマジネーションを膨らましながら、メンバーで23日からこの防災ユニットの中で生活をしてみる。僕は、ここから通勤もしてみようと思う。災害で家に帰れなくなった帰宅難民になったつもりで。

災害である日突然ホームレスになった場合、街中が停電になった場合、この船はいったいどれだけ役に立つのか。そして精神的にも肉体的にもショックを受けたと想定されているのち、少しの幸福をももたらしてくれるかもしれない展覧会も船の中で開催される。

この船の中で、アーティストや企業人や行政関係者さまざまなゲストを招いて小さなトークをやっていこうと計画しています。それを記録にし、自分の中で防災やサバイバルについてより深く考え実践していくつもりです。

おそらく今ここで書いているテキストはまだ船を作って計画している段階の文章であり、これから実践に入っていく、23日以降はまったく違った内容になるかもしれない。

MTG?

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今日は定例ミーティングするはずが、新聞記者の渡辺さんが遊びに来たため、プロジェクトの始まりから今までの話をし、その後ついつい話し込んでしまう。水辺の活性化、災害時におけるアートや文化の役割、僕らが「防災」という言葉に抱いている違和感、公共と私用のはざま、はたまた民主主義と社会の成熟などなど話題は尽きない。ふと気づくと終電の時間だ。一瞬我にかえりそれぞれ陸の家路についたのだった。