水に浮かぶ鉄の箱

13号を山下埠頭に連れてきてすぐ、太郎や明やQ才や徹一や福島くんらとともに横浜を歩き、その足で13号を見に来たことがあるのだが、その時の13号は、あまりに実体感の溢れる鉄の塊だった。生々しく、海の上に浮かんでいる物質。これもある種の「空間」と思うと、常識の底が、ぐらりと揺すられる気分。

ふだんは、艀とはそういうものとあたりまえに認識しているから気にならないのだけど、違った気分や文脈でこれを眺めなおすと、どこかどすんと異常なところがあるのは間違いない。たぶんトリエンナーレにやってきた人も同じようなシークエンスで13号に出会うわけで、その日以来、この「水に浮かぶ鉄の箱」感を、できるだけ殺がないことが自分の役目のように感じている。つまりある意味引き算の設計。さてどこまでそれが実現できるか。まだよくわからない。

fune050822
写真は、その日福島くんの撮った13号。



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