アートサーカス!

いよいよ開幕の横浜トリエンナーレ、9月28日からはじまります。
みなさま、ぜひ足を運んでみてください。
http://yokohamatriennale.jp/2005/

美術手帖も、でています。
美術手帖 10 月号 [雑誌] 特集 「横浜トリエンナーレ2005 東京・横浜アートガイド&マップ」 (仮題)

さて、制作の大きい山は越え、あとは細かいところを詰める段階になってきたところで、だんだん気持ちに余裕もでてきたのだろう、「アートサーカス」というテーマに改めてわくわくしてきた。
(ほんとうは、まだまだ気が抜けないのだけども・・・)

ふと見回してみると、僕らの他に80以上の作家が様々なプロジェクトを展開しつつある。作家という立場からは、それは自明のことなんだけど、自分の中にいる「作家じゃない自分」、つまり、いち生活者/鑑賞者としての視点から我に返ると、この展覧会場は一種異様な光景だ。まあ、そんなこと言ってどうする、って話だけど、会場が山下埠頭という特殊な場所だからだろうか。作家としての自分にこっそり寄生して運ばれてくる「作家じゃない自分」にとっては、この展覧会場は鮮明に日常世界の拡張で、むしろその「作家じゃない自分」がどう揺らめくのかを考えていた方が、この3ヶ月を楽しめるのじゃないか。ダニエル・ビュランの旗があがった会場入り口の様子を遠巻きに眺めながらそんなことを思い、途端にわくわくしてきたわけです。こんな感覚がふと訪れるのも、この横浜トリエンナーレが、一般的な美術展とちょっと違うところかもしれない、と思ったりも。

付け加えるなら、それは美術に日常を持ち込むといったことを言っているのではなくて、逆に「アートサーカス」に浸食される自分の日常的な身体のほうへの興味。その先の希望としては、いっぺん素の身体を通したさまざまな影響を、13号の中へも環流させていけるといいと思っています。

農業な感じ?

梅屋幸さんから、オオヌキさんとイトウさんに来ていただいて、本格的にビニール張り。
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ビニール・ハウジング

週末は、ビニールハウスの組み立て。
パーツの機能を解読しながら、少しずつ。
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着工!

再度、山下埠頭へ13号を移動してもらって、今週からいよいよ工事スタート。

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ボーディング用デッキの鉄骨が組まれつつある13号。

13号の屋根は、ビニールハウス。その取り付け強度がどれくらい確保できるのかがずっと課題になっていたのだが、この日、井出さんが梅屋幸さんという農業資材屋さんを探しあててくれた。夕方、寒川の会社まで足を運んで相談したところ、いろいろとアドバイスに乗っていただけけることに。(コストについても、相当協力していただけるようです。本当に大感謝!)

ビニールハウスを建て続けて40年のベテランスタッフの方いわく、「いろいろなところにハウスを建ててきたけど、船の上っていうのは、初めてだなぁ」と嬉しそうに。不思議なもので、そんな表情を見ていると「どうにかつくるしかない」と勇気づけられてくる。まことに心強いかぎり。

水に浮かぶ鉄の箱

13号を山下埠頭に連れてきてすぐ、太郎や明やQ才や徹一や福島くんらとともに横浜を歩き、その足で13号を見に来たことがあるのだが、その時の13号は、あまりに実体感の溢れる鉄の塊だった。生々しく、海の上に浮かんでいる物質。これもある種の「空間」と思うと、常識の底が、ぐらりと揺すられる気分。

ふだんは、艀とはそういうものとあたりまえに認識しているから気にならないのだけど、違った気分や文脈でこれを眺めなおすと、どこかどすんと異常なところがあるのは間違いない。たぶんトリエンナーレにやってきた人も同じようなシークエンスで13号に出会うわけで、その日以来、この「水に浮かぶ鉄の箱」感を、できるだけ殺がないことが自分の役目のように感じている。つまりある意味引き算の設計。さてどこまでそれが実現できるか。まだよくわからない。

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写真は、その日福島くんの撮った13号。

ポンピング

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26日未明に、台風11号は通過。
13号の無事を確認。ついでに船底に溜まった水を排水。

ぼわー、っと艀の上で。

台風11号(通称ワーマーちゃん)の襲撃に備えて、終日山下埠頭に待機。

午前中に一時間半ほどポンプを回しながら、艀の上でぼわー、っと過ごす。昨日も、同じくらいの時間、ぼわー、っと過ごした。

後端が道路の橋梁にかかっているので、強風による吹き込み以外はさほど濡れはしないのだが、台風の迫る水上で次第に高まる(ように感じられる)雨風のなか、特に何もせずに揺られているのも妙な気分。

なにぶんはじめてのことなもんで、何をしたらいいものか、しなくていいものか、判断にオチがつかず、結局は心労ばかり溜まり、何にもせずしてくたびれる一日。

そう書くと職場関係者に反感を買いそうだが、いちおう待機中はトリエンナーレ事務局で芹沢さんの机を借りてちゃんと仕事をこなしましたよ。

颱風!

やっとのことで、13号を横浜へ移動できることになった。
と、思ったら、早速の台風。

はしけ組合の方にいろいろお世話になりながら、早速避難。

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新山下に避難した13号。

山下埠頭へ

やっとのことで、13号を横浜へ移動できることになった。
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ZEALの高畠さんに曳いてもらって、潮見から横浜まで約4時間の航海。
艀に人が乗っている光景は、ほんとうに難民みたい。
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昼過ぎには、無事山下埠頭へ係留。
さて、これからが、本番。

いよいよ横浜

横浜トリエンナーレのサイトに、正式に僕たちのプロジェクト紹介が掲載されました。

プロジェクトの進捗としては、現在鋭意関係諸官庁との調整を進めていて、あともう一息で、13号を山下埠頭に連れてこられそうな手応え。なんとか今月末までに会場に係留して、制作に取りかからねば!