船がたどりつくところ〜BPAの新しい取組み

<2012年よりスタートするBPAのあたらしい取組みのご紹介>

人間は残念ながら陸地のようには自由に水の上を往来する事はできません。

陸地を我が物顔で闊歩する人間も、水上では陸上のようには勝手がいかないのです。

かつて祖先が発明した「船」という道具は、地球上のありとあらゆる場所に人間の文明をつくりだすことに大きく寄与しました。

「船」によって成し遂げられたことを列挙することは、人類の歴史を語る事そのものかもしれません。それぐらい、水の上の交流は、人類にとって大きな意味をもつことなのです。きっと頭ではわかっているかもしれません。しかしそれは、われわれの普段の生活からはあまりにかけ離れてしまったものになってしまいました。

人類の歴史において、水の上の交流がこんなに重要ではなくなってしまった(ようにみえる)のは、むしろこの60年です。海や河がなければ人間は生きて行く事ができません。それはいつの時代も同じはずです。しかし、そのことに無頓着なまま、生きる事ができるようになってしまいました。

わたしたちはそういう時代に生まれたのです。

BPAのこれまでの活動は、水辺におりて気持ちよくなることもさておきながら、都市そのものを扱ってきたといえます。都市は水辺からながめると陸上よりもはるかに客観的にとらえることができます。それは、われわれの文明史に触れる事の出来る機会なのです。
いいかえると、BPAは、水辺の活動を通して自分たちの文明史を見つめる機会をつくってきた、といえるかもしれません。

私たちのクルーズやリサーチ企画に多くのかたが参加者として参加してくださる事で、BPAの活動は社会的な意味を持つ事ができるようになりました。より多くの方々と水上で交流をもち、より多くのリサーチを共有する事こそ、わたしたちの活動の使命である、と考えています。

私たちのこれまでの企画(とくにクルーズ・リサーチ・ワークショップ)は、特定の場所にあまりこだわりを持ってきませんでした。私たちの活動は地域を限定せず、水辺をひとくくりにして活動してきました。それは、上にも書いたように、そもそも都市=人間の問題としての水辺をテーマにしてきたからです。
地域で水辺のまちづくり活動をする団体を「根魚的水辺活動団体」とするとわたしたちは「回遊魚的水辺活動団体」といえるのかもしれません。前者が地縁型コミュニティに依拠しているのに対し、わたしたちはネット世代コミュニティやグーグルのプラットフォームやfacebookに支えられています。

わたしたちは、ここから一歩前へすすもうと思います。

わたしたちにしかできない「回遊魚的活動」は「根魚的水辺活動団体」となにかいっしょにやらなければならないのではないか?都市の問題としての水辺を扱っている以上、特定のまちの水辺のまちづくりに参加してできることはないのか?最近、そういうふうに考えるようになりました。

いま、種から芽を出しそうな連動企画がいくつかあります。

・横浜、大岡川にあたらしい水辺利用のコミュニティをつくる、拠点をつくる
・東京、亀島川の水辺の市民大学
・東京、大田区、多摩川とともにあるまちをかんがえる

船はかならずどこかに辿り着きます。港に辿り着くと、そこは都市の玄関口です。

いっしょにあたらしい水辺の価値をつくってくださる方を募集します。
編集、ライター、スタンドアップパドル(SUP)をやりたい方、ウェブができるかた、建築、土木、ランドスケープ、会計、写真、料理、なんでもかまいません。それぞれの場所にお近くに住まわれている方、勤務されている方が対象です。興味のある方は、こちらまでメールをください。
iwamotts2000アットマークybb.ne.jp

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